飜数で計算する「簡単な得点計算」
麻雀は14枚の牌であがりますが、あがる際に、何らかの役(1役以上)がないとあがることができない決まりになっています。 役を数える単位を「飜(ハン)」といいます。
そして 麻雀のルールでは、1飜(1役)以上の役がないとあがることはできません。このことを「1飜しばり(イーハンシバリ)」といいます。
麻雀の得点計算は、あがり役「飜数(ハンスウ)」だけで計算する「簡単な得点計算」と、あがり役「飜数」とあがり点「符」をもとに計算する「正確な得点計算」があります。
私を含めて初心者にとってはまず、簡単な計算方法から覚えたいものですね。
ここでは、あがり役「飜数」だけで計算する「簡単な得点計算」をご紹介したいと思います。
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役「飜数」は増えるごとに得点は倍になって増えていきますが、得点の倍々計算は5役「5飜」で打ち切りになります。
1役「1飜」の点数は、(子)1000点で、(親)は(子)の5割増しで1500点です。
2役「2飜」で(子)2000点、(親)3000点。
3役「3飜」で(子)4000点 (親)6000点。
4役「4飜」~5役「5飜」で(子)8000点(満貫)(親)12000点(満貫)。
ここまで大丈夫ですね(^0^)
次は一般的な麻雀役の一覧をご紹介します。
麻雀役の一覧(1飜役)
■立直(リーチ)出現率45.1%
ポン、チー、明カンをしない「門前(メンゼン)」でテンパイした場合に、「立直(リーチ)」と宣言してあがると、「立直(リーチ)」という1役が追加されます。
この時、右端の牌を横向きにしてから捨牌をします。
■一発(イッパツ)出現率10.2%
立直(リーチ)をかけた後、次の巡目のツモまでにあがった場合につく、立直(リーチ)に付随する役で、1役がつきます。
■門前清自摸和(メンゼンチンツモホウ)又は門前自摸(メンゼンツモ)出現率17.6%
自分でひいた牌が当たり牌だった場合に成立する。「ツモ」によるあがり。 ただし、チー・ポン・明カンしてしまった場合では成立しない。
■平和(ピンフ)出現率19.9%
メンツがすべて順子で構成されていなければならない。(チーは禁止)
雀頭(あたま)には役牌がつく字牌を使ってはいけない。最後の待ちが両面待ちでなければいけない。
■タンヤオ 出現率21.4%
数牌の2から8のみで完成させる。字牌、19牌を使ってはいけない。ポン・チーしてのタンヤオは「クイタン(喰いタン」と呼ばれます。
■一盃口(イーペイコウ)出現率4.75%
まったく同じ順子×2個で成立する。メンゼン状態限定の役 ポン・チー・明カンをしては成立せず。
■役牌(ヤクハイ)出現率40.0%
三元牌(白・撥・中)、または条件のあった風牌(東・南・西・北)を刻子(3枚集める)にする。ポンしてもOK!
■嶺上開花(リンシャンカイホウ/リンシャンカイホー)出現率0.28%
カンをした後の補充牌(リンシャン牌)であがる 偶然によるところが大きいので、あがれればラッキー
■槍槓(チャンカン)出現率0.05%
相手が加槓した牌が当たり牌だった場合に成立 。
■海底摸月(ハイテイツモ)出現率0.31%
ハイテイ牌(最後の牌)でツモあがりする 順番によってはハイテイ牌がまわってこない。
■河底撈魚(ハイテイロン)出現率0.63%
誰かが捨てた最後の牌でロンあがりすれば成立。 正確には「ホウテイ」になるが、最近はツモ・ロンともに「ハイテイ」で一緒にされる。
麻雀役の一覧(2飜役)
■三色同順(サンショクドウジュン)出現率3.46%
同じ並びの順子をピンズ マンズ ソーズでそろえる ポン チー 明カンをした場合は2飜→1飜に食い下がる
■一気通貫(イッキツウカン)出現率1.75%
数牌一種類で1~9までの順子をつくる ポン チー 明カンをすると2飜 →1飜に食い下がる
■チャンタ 出現率1.24%
字牌+すべての面子(グループ)に1か9が絡んでいる。 必然的に順子で使えるのは(123 または 789)のみになる。 ポン・チー・明カンすると2飜→1飜に下がる。
■ 七対子(チートイツ)出現率2.52%
麻雀の基本形を崩した役。対子(同じ牌2枚)を7つ集める もちろん、ポン チー カンしては成立しない。
役満である国士無双を除くと唯一の特殊形がこの七対子。同じ牌4枚はダメ。
■対々和(トイトイホウ/トイトイ) 出現率3.92%
とにかく、順子が混じっていなければOK。刻子だけで完成させる。
ポンしても点数に変更はない。
■三暗刻(サンアンコウ) 出現率0.76%
暗刻を3つ用意する。 ポン・チーしても可能。
*刻子には2種類あって、自分で揃えたものを暗刻、ポンなど他人から貰って揃えたものを明刻といいます。ここでは3つは自分で集めないと成立しません。
■三積子(サンカンツ)出現率0.005%
暗槓・明槓を問わずカンを3回する。役満よりレアな麻雀役 。
ポン・チーによる食い下がりはない。
■三色同刻(サンショクドウコク)出現率0.05%
同じ数字の刻子をピンズ マンズ ソーズでそろえる ポン・チーによる食い下がりはなし。
■混老頭(コンロウトウ)/清老頭(チンロウトウ)出現率0.08%
すべての面子が1・9牌だけで構成されている ポン・明カンをしても成立する。
2翻役ではあるものの、対々和が100%入るので実際は満貫が約束されている役。
■小三元(ショウサンゲン)出現率0.15%
こちらも、満貫が約束されている役。
白 発 中のうち2種類を刻子(3枚) 残りを対子(2枚)にする。 2飜役だが、役牌が2つ絶対に複合するので実質4飜になる。
■ダブル立直(ダブルリーチ)出現率0.19%
牌が配られた段階でリーチをする運100%の役。
麻雀役の一覧(3飜役~役満)
3飜役
1種類の数牌+字牌 で構成される役。「染める」と表現される。 ポン・チーすると食い下がりが適用され3飜 → 2飜 に下がる。
■純全タンヤオ 出現率0.38%
すべての面子に1・9が絡んでいる(チャンタの字牌なしと覚えるといいです) チー・ポン・明カンすると3飜→2飜に下がる。
■二盃口(リャンペイコウ)出現率0.05%
一盃口(イーペーコー)を2つ作ると完成。 メンゼン限定の役なので、チーしては認められない。 ローカル役だがピンズの2~8で構成されるニ盃口(七対子と同型)は「大車輪」として役満にするケースがある。
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6飜役
1種類の数牌で成立 ポン・チーをすると6飜→5飜に下がる。
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役 満
■国士無双(コクシムソウ)出現率0.043%
マンズ ピンズ ソウズの「1」「9」を一枚つづ 東南西北白発中の7種類の字牌すべてを1枚づつ プラス この中のどれか1枚を対子(2枚)にする。
■四暗刻(スーアンコウ)出現率0.049%
暗刻を4つ集める 単騎待ちの場合はW役満(役満の倍の点数)とするルールもある いわゆる「ツモすれば四暗刻、ロンならば三暗刻+対々和」の 状況もよくあるので注意が必要。
■ 大三元(ダイサンゲン)出現率0.039%
白 発 中を刻子にする 。ポン・チー・明カンをしてもOK。
■四喜和(スーシーホウ)出現率0.012%~0.00181%
風牌をすべて刻子にする ルールによっては大四喜 小四喜の2種類を設定している。 小四喜はどれかが2枚の雀頭になる。 ポンをしても成立する 。
大四喜は出現率0.0018%と役満の中でもトップクラスの難易度となっています。
■字一色(ツーイーソウ)出現率0.008%
字牌のみで完成させる。ポン 明カンをしてもOK 大三元+字一色なども理屈上は可能。 また難しいが字牌全種類を使った七対子型でも可能。ダブル役満とするケースもある。
■緑一色(リュウイーソウ)出現率0.0011%
ソーズの2.3.4.6.8.發の緑のみで作られた手。ポン、チーもOK。
發を含まずに完成してもOKな場合もあります。
■清老頭(チンロウトウ)出現率0.00181%
すべての面子が1・9牌だけで構成されている ポン・明カンをしても成立する。
■九蓮宝燈(チュウレンポウトウ)出現率0.00045%
数牌「1」「9」を3枚ずつ+2~8を1枚ずつ+どれか1枚 チー ポン カンしては成立しない。
■四積子(スーカンツ)出現率0.000234%
カンを4回して成立する。都市伝説クラスの役満。
■ 地和(チーホウ)出現率0.00158%
子の場合のみ 第1回目のツモでいきなりあがる 。
だたし その前にポン・チー・カンがあると無効
■天和(テンホウ)出現率0.000003%
麻雀の中で一番出にくい役。
親の場合のみ 配られた時点でいきなりあがる 数学的な計算では天和の確率は33万回に1回だといわれている。